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「本山博著作集」完結にあたって(別巻Ⅱ)宮司 本山一博

今回の別巻Ⅱをもって『本山博著作集』全15巻を完結することができました。お導き下さった大神様に感謝申し上げます。著者である宮司(現名誉宮司)に感謝申し上げます。また、ご協力いただいた方々、支えてくださった信徒の皆様に感謝申し上げます。

今からちょうど50年前の1960年に宮司(現名誉宮司)は「宗教心理学研究所」を設立なさいました。そのときは、現在のような研究所の建物はなく、旧社務所の一室においてのスタートでした。そして、同年に研究所の刊行物である『宗教心理研究』が発刊されます。宮司(現名誉宮司)はまた1972年に「国際宗教超心理学会」を立ち上げられ、機関誌『宗教と超心理』を刊行なさいます。この両雑誌に掲載された論文等の多くは単行本としてまとめられ、本著作集に収められています。別巻Ⅱは、この両雑誌の掲載物から、宮司(現名誉宮司)のタイトルであるもので単行本化されなかったものを選んで、それらを中心に構成されています。また、宮司(現名誉宮司)の年譜と論文目録等も収録しました。 本著作集は「宗教心理学研究所」設立50周年の記念事業として企画されたものでありますので、このような形で結ぶことができたのは、企画の趣旨にかなったことであったと思っています。 本著作集は宮司(現名誉宮司)が生涯をかけて構築された「本山博神学」の全容を明らかにしています。本山博神学は稀有な宗教体験家であり、文理両方の学問に長け、独自の視点と知的構築力の持ち主でいらっしゃる宮司(現名誉宮司)が、不断の努力の末に打ち建てられたものです。 「魂があることを人々に示したい」という思いから出発した宮司(現名誉宮司)の探求でありますが、それはひとつには科学的研究においてチャクラナディシステムの存在の証明という方向をとりました。それは霊的身体の存在の証明であり、さらに広くいえば「モノとは何か」という探求でもありました。モノとは何かという探求は、一方では純粋な精神とは何かということを映し出す鏡でもあります。それは、モノと精神の両方を包摂する絶対者についての探求でもあったのです。宮司(現名誉宮司)は精神性に偏りがちな現代の宗教の中で、モノと精神の両方を宗教的に探求した現代の密教を打ち 建てられたといっていいでしょう。